アド・フューチャー 子育て情報誌「きらきら☆」 印刷業界にFC展開、幼稚園・保育園市場開拓を提案

 ㈲アド・フューチャー(名古屋市中川区万町、山田慎二社長)は、同社が運営する子育て情報誌「きらきら☆」(以下、きらきら)の印刷業界に向けたFC展開を発表した。山田慎二社長は「印刷物を受注する時代から自ら広告を集めて印刷物を発行する会社に変革するビジネスを全国の印刷会社と共に作っていきたい」とFC募集の狙いを語った。

幼稚園・保育園市場を開拓

 アド・フューチャーは名古屋市北区の㈱二和印刷紙業を母体に同社二代目の山田慎二氏が2011年に設立した。山田氏は30歳で同社を設立、40歳でMBAを1年間短期研修。愛知県春日井商工会議所青年部、愛知県印刷工業組合青年部(而立会)の会長を務めた。その後、商工会議所の活動では愛知県連会長、東海ブロック会長、日本YEG委員長を務め、全国仲間づくりを10年間活動してきた。また全印工連合青年部のCSR委員会で4年間全国活動を行った。
 子育て情報誌「きらきら」は幼稚園・保育園など保育施設へ配布する。子育てファミリー向けイベントを企画運営するほか、公的機関が監修した「ぼうさいえほん」「防犯クイズ」「サイバー探偵と5つの約束」「あんぜんえほん」を行政機関、教育委員会の協力で愛知県、静岡県、青森県の園児や小学生に無償配布し、社会貢献活動にも力を入れている。
 山田慎二社長は「デジタル社会が進む中でメールやアプリは見逃されがちです。そのため幼稚園・保育園では重要なお知らせを確実に届けるために『紙』を活用しています。デジタルだけでなく『紙』が重要なツールとなっています。子育て情報誌「きらきら」は、幼稚園・保育園と子育てファミリー向けの紙媒体。印刷会社が紙媒体を安価に発行できる強みを生かして新しい可能性を追求します」と媒体発行ビジネスとして、印刷業界向けにFC事業への参加を呼びかけた。
 子育て情報誌「きらきら」は、①20代後半から40代前半の子育てママをターゲットにする、②幼稚園、保育園の両方で配布される、③許可された園のみに配布し、園児数分を直送する、④先生から子供の通園バッグに入れられ、設置型の冊子と違って家庭まで確実に届ける、等の特長を持つ。
 「印刷会社が情報媒体を持つメリットは多くあります。自社媒体のため宣伝広告費はゼロです。営業が不慣れ、適した人材が見つからない、利益の確保が難しい、といった声を心配しますが『きらきら』は、企画・提案・制作・印刷・発送まで本部でサポートし、配布先の幼稚園や保育園のデータを独自で持ち、子育て業界のナレッジを提供します。印刷会社は本部のコンテンツを制作・印刷することも出来ます。これまで東海エリアで14年、青森、静岡で実績を重ね、昨年は北海道・東北、今年は横浜、九州にエリアを拡大しています。運営ノウハウ、教育などFCの強みがあります」と現状を語る。


「きらきら」のFC展開モデル

子育て情報誌「きらきら」は現在、東海三県版(2011年4月創刊)、東北版(2022年10月創刊)、北海道版(同)で発行されており、岩手県版、長崎県版、横浜市版が2024年にFC展開が予定されている。
 山田慎二社長は「基本的に全国どこでもフランチャイズが可能です。本部の愛知県と青森県は譲渡不可、東海2県、東北4県、北海道、静岡の本部直営エリアはFCを譲渡して始めることが出来ます」と現状を述べる。

 FC契約では、クライアント向け企画書の提供、知育教育ページや特集・企画データの二次使用、本文管理費(各社広告受注時の価格管理等)が提供される。契約金は250万円。このほかに発行時毎の諸経費(発行権利費、営業支援サポート費、チラシシステム利用費)が35万円。収益モデルは1回発行総頁16Pのうち販売4Pで70万円、年間4回発行で480万円の利益を見込む。
 山田慎二社長は「下請け印刷会社の息子が13年間実践した証の一つが『きらきら』です。媒体は恒常的な営業ツールとなり、印刷会社の営業機会を増やします。弊社は結婚や育児で会社を離れた女性社員に復帰してもらって『きらきら』のスタッフとして活躍していただいています。紙媒体を安価に発行できる印刷会社の強みをいかしてビジネスチャンスを作っていきます」とFCへの参加を呼びかけている。

アド・フューチャー

山田慎二社長

 〔有限会社アド・フューチャー〕本社/名古屋市中川区万町2601フレキシブルスペースSiNs2F ℡052―304―7480、営業所/青森営業所、豊橋営業所、東京事務所、静岡事務所

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