アドビは、３月21日（米国時間）、「Game Developers Conference（GDC）2024」において、Adobe Substance 3Dのデザインおよびクリエイティブワークフローに、Adobe Firefly搭載の新しい生成AI機能を直接組み込んだことを発表した。アドビの人気シリーズである生成AIモデルを、Adobe Substance 3Dエコシステムに直接統合することにより、工業デザイナー、ゲーム開発者、VFXプロフェッショナルにとっての創造性と効率性の新時代が到来し、3Dテクスチャリングや背景画像生成などの様々な分野で反復的およびクリエイティブなプロセスが加速されるとしている。

Substance 3Dの最新リリースとして、以下の２つの新しいAdobe Firefly 搭載機能が導入されたことが発表された。
① Substance 3D Samplerの革新的な「テキストからテクスチャ生成」機能では、クリエイターがシンプルなテキストプロンプトからフォトリアリスティックからスタイル化されたものまで、3Dオブジェクトの表面のテクスチャを生成できるようになる。この機能により物理的なプロトタイプの作成やストック画像の選定、人手による写真撮影も不要になるため、アーティストやデザイナーのクリエイティブおよび反復的なプロセスが大幅に強化される。
② Substance 3D Stagerの新しい「背景を生成」機能は、テキストプロンプトから精緻な背景画像を作成し、遠近法とライティングをインテリジェントに調整してシーン上にオブジェクトがシームレスに合成されるようにする。

以上の２つの新機能を組み合わせることで、クリエイティブなレビュープロセスが大幅に加速され、プロフェッショナルなデザインワークフローがより生産的でシームレスなものになる。それと同時に、時間を大幅に節約することができる。

新しい機能の搭載によるアップデート内容は以下の通りとなる。 

● Adobe Firefly生成AI機能がSubstance 3D SamplerとStagerに初めて統合され、工業デザイナー、ゲーム開発者、VFXプロフェッショナルの3Dワークフローがよりシームレスで生産的になる
● 「テキストからテクスチャ生成」と「背景を生成」機能により、従来時間がかかっていた3Dテクスチャリングとステージングの複雑な作業が大幅に高速化
● Adobe Fireflyを搭載したAdobe Creative Cloudのアップグレードと併せ、Adobe Substance 3Dワークフローの革新の勢いが継続

新しい「テキストからテクスチャ生成」と「背景を生成」機能を搭載したSubstance 3D Sampler 4.4とStager 3.0のベータ版は、３月18日（米国太平洋時間）より開催されている「GDC 2024のSubstance Days」の、アドビのAdobe Substance 3Dブースでデモされ、順次全てのAdobe Substance 3Dユーザーが利用可能になるとしている。

詳細は、アドビのAdobe Substance 3Dページから
https://substance3d.adobe.com/