アドビ 「Adobe Creative Cloud」 をアップデート、音楽のリミックス機能と3倍高速化した音声のテキスト化
アドビは、2月8日、「Adobe Premiere Pro」の新機能を含む「Adobe Creative Cloud」のアップデートを発表した。
アップデートされた「Adobe Premiere Pro」には、楽曲を自動的に指定した長さに合わせるAdobe SenseiのAI技術を活用したリミックス機能や、最大3倍の速さで正確な文字起こしデータを生成するオフライン対応した音声のテキスト化などの新機能が含まれており、映像編集ワークフローを劇的に加速する。
新しいアップデートの内容は、次の通り主に5つある。
①Adobe Sensei搭載の音楽の「リミックス」機能
「リミックス」機能はこれまでパブリックベータ版での提供だったが、Adobe Premiere Proで利用できるようになり、エディターやクリエイターが映像コンテンツに合わせて音楽クリップの尺を変更できるようになった。
②音声のテキスト化(音声テキスト変換)がオフラインに対応し、3倍高速化
音声のテキスト化がオフラインに対応する。また、Intel Core i9およびApple M1システムでは、動画からの文字起こしのスピードが3倍速くなり、その他の現行プロセッサでは2倍高速化した。
③10倍高速な10-bit 420 HEVCの書き出し
Adobe Premiere Proの新しいハードウェアアクセラレーションはインテルまたはNVIDIA GPUが搭載されたWindowsシステムで、多くの色情報を含んだ10ビット形式およびHDR形式の映像を、最大10倍高速にエクスポートできるようになった。
④GPU高速化に対応した新しいリニアワイプとブロックディゾルブ搭載
Adobe Premiere Proのリニアワイプとブロックディゾルブは、GPU高速化によって編集中の再生はよりスムーズに、レンダリングと書き出しはより短時間で完了する。
⑤Canon EOS R5Cカメラのサポート
Adobe Premiere Proでは、Canon EOS R5Cビデオフッテージのサポートを追加した。