アカヲ美術印刷 事業停止、自己破産申請へ
アカヲ美術印刷(岐阜県羽島郡、代表安藤公二氏)と、関連会社のアカオは、11月30日に事業を停止、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。
アカヲ美術印刷(株)は、1950年9月に日用雑貨品、広告宣伝用マッチの卸を手がけていたアカヲ商会(現:アカオ)のマッチ部門を分離する形で設立された。その後、休眠状態となっていたが、1966年12月に現商号に変更する形で印刷業として事業を再開し、近年においては主に通販用カタログの印刷を手掛けていた。
特に、各種印刷機や製本設備などの導入を積極的に進めて印刷から製本までの一貫体制を構築し、2014年6月期年売上高は約26億8000万円を計上していたが、近年では受注価格の値下がりによって2020年6月期の年売上高は約24億8800万円に減少。また受注単価の値下がりに加え、設備の償却負担もあり収益面が低迷する中で資金繰りも悪化し、今回の事態となった。
アカオは1947年(昭和22年)2月に設立。近年においてはアカヲ美術印刷の受注窓口として機能していたが、アカヲ美術印刷と同時に事業を停止し、同様の事態となった。
負債は2社合計で約20億円。