アイワード ハイデルXL106-8Pの2号機導入で起動式を開催
北海道のアイワードは、「ハイデルベルグXL106-8P」カットスター付の2号機を導入し、6月17日、同社石狩工場において起動式を開催した。
起動式で奥山社長は、「さらなる高品質と生産性向上、本づくりの先にある課題解決に向けて全力で取り組みたい」と、ブック印刷の自動化と改革の決意を明らかにした。また起動式に合わせて石狩工場内に開設した「アイワード歴史館・図書室」も披露した。
アイワード石狩工場のXML106-8P起動式は、取引先協力会社、金融機関、社員が見守る中で行われた。
奥山敏康社長は、「新しい生産ラインのハイデルベルグXL106-8Pの起動式に際して取引先、取引先、金融機関、ハイデルベルグ・ジャパンの関係者にお礼を申しげる。アイワードは将来的なコンピュータ化時代を予測し、1980年に東京へ社員3人を出向させ、印刷とコンピュータをつなぐ技術研究を重ね『文字情報システム』を1985年に全国発表した。以来、前段階のコンピュータ的方法によりブック印刷の自動化と改革を行ってきた」と解説。さらに最近では、2017年には、石狩工場の使用エネルギーを前年より20%以上を削減し、生産管理システム『プリネクト』と、経営情報システム『プリントサピエンス』を連携させ、全社のスマートファクトリー化を実現していることを紹介。
「新たに導入した2台目のAI搭載のハイデルベルグXL106-8Pは、ブック印刷の中心的システムとして、本づくりの先にある課題解決に向けて全力で心を引き締めて取り組んでいきたい」と決意を述べた。
続いてハイデルベルグ・ジャパンの水野秀也社長が来賓挨拶に立ち、「2年前にXL106-8Pの日本1号機を導入されてから、わずか2年で増設された。日本、世界でも例を見ない事である。不透明な時代にあって、未来に向かって変革されるアイワード様の姿は、開設された歴史室、図書室の資料から積み重ねてきた様々な努力を見ることが出来る。未来に向かって進む会社の経営方針も明確に打ち出されている」とアイワードの経営姿勢を称賛した。
奥山社長がXL106-8Pのボタンを押して起動させ、出席者にハイデルベルグXL160-8Pの2号機をスタート。最後に同社の生産部枚葉印刷機森田部長が、「2年前と同じようにXL106-8Pの性能の高さに驚いている。品質をさらに高め、高付加価値化の先にある感動をお届けしたい」と決意表明を行った。