みらい企業年金基金スタート 理事長に新井正敏氏
平成28年4月1日付で、厚生労働大臣の認可を受けた関東五県印刷工業厚生年金基金の後継制度の「みらい企業年金基金」は5月17日、さいたま市浦和区の全電通埼玉会館で第一回代議員会を開き、初代理事長に新井正敏氏(㈱アサヒコミュニケーションズ)を選任した。みらい企業年金基金は総合型確定確定給付企業年金(DB制度)として100社、1400人が加入してスタートした。
みらい企業年金基金は、①定額口数制、②固定利率、③利息付与積立型を基本設計とし、受給者のライフスタイルに応じて年金支給期間を5年、10年、15年、20年から選択する「支給期間選択制有期年金」を採用し、65才から85才まで支給する。制度は年金財政を重視して予定利率を1.5%として将来にわたり掛金の上昇を抑制した。また、予定利率の利回りを剰余金として基金財政安定化のための資産とし、各企業の実情に応じて掛金は2千円から7千円の千円刻みの6コースから選択、掛け金コースの増額、変更も可能とした。
旧基金からの引き継ぎに際しては「過去分が無くなる」「今まで積み上げが無くなる」という加入者の懸念を払拭した。基金の過去分は保障の選択を選べ、最長20年まで保証。事業所の選択を可能とし、過去分の全ての保障、分配金の持ち込みを選択出来るようにした。
【みらい企業年金の特徴】
①企業年金財政の重視により予定利率1.5%とし、将来に亘って掛金の上昇を抑制。予定利率以上の利回りは剰余金として基金財政安定のための資産として留保し、一定水準以上の厚みで仮想個人勘定残高に配当。
②各企業の実情に応じたコース選択が可能。掛金コース(2,000円から7,000円の1,000円きざみ)で掛金コースの増額変更も対応可。
③給付期限の選択は基金の過去分保証のあり、なしの選択が可能。基金分保証は最長20年保証有期年金とする。事業所各で選択が可能。内容は過去分を保証、分配金含む、分配金のみ保証、厚生年金基金過去保証分なしの3種となっている。
〔問合先〕みらい企業年金基金事務局 電話048-826-5263