【page2025】モトヤ 「紙面昇温装置SION」「放射式除電装置」を出展 静電気による阻害を減らしチョコ停・不良品発生を予防して生産性向上
株式会社モトヤは2月19日から21日までサンシャインコンベンションセンターTOKYOにて開催されるpage2025に出展する。出展ブースはB-08。 同展示会では「紙面昇温装置 SION」と「放射式除電装置」の出展を予定している。
冬場の低温化による印刷不良を改善 「紙面昇温装置 SION」
オフセット松葉印刷機用「紙面昇温装置 SION」は、低温用紙の品質改善を印刷機上で解消する装置となっている。
冬季の低温化した用紙環境ではインキ着肉不良や紙ムケといった問題が商業印刷業界のみならず、パッケージ印刷業界・フィルム原反印刷業界でも多発している。対策としては、ロータックインキへの切り換えや事前に工場内の暖房室で用紙を長時間温めるシーズニングといった2つの手段があるが、効果やスペース、電気料金などに課題があった。
このような問題を解決するため「紙面昇温装置 SION」は開発された。既設オフセット印刷機のフィーダー部に取りつけるだけで効果が発揮され、50台以上が印刷会社に導入されている。シーズニングスペース・時間を必要とせず、印刷機と連動した自動運転が可能で、熱風を紙面および用紙間に噴射することで紙面温度を上昇させるだけでなく、除電効果と紙粉除去効果も持ち合わせている。
さらに冬場以外も除電、紙粉除去の効果があり、シーズニングのスペースや電気代費用の削減が可能な上にCO2削減など環境対策にも対応している。
新発想除電装置「放射式除電装置」
「放射式除電装置」は放射式で帯電物へ電気力線を放出し、イオナイザー式とは除電方式が異なるため電極発塵や微風、オゾン発生等を防ぐ。静電気による阻害要因を減らしチョコ停や不良品発生を予防することにより設備稼働率を上げ、また製品同士の張り付きを解消することで生産性が向上する。 帯電物から離れた場所にも除電効果があり、低速移動固定の場合は約3m先の除電も可能。帯電物が複雑な形状でも放射し回り込む性質を備えている。さらに放射式除電バーは有毒なオゾン発生がないため、機械やパーツ製品の腐食劣化の心配がない。