理想科学工業は、page2024へ「小ロット生産、短納期、低コスト」を軸に、高速インクジェットプリンターオルフィスとデジタル印刷機リソグラフを中心に紹介する。
主な出展システムは、高速インクジェットプリンター「ORPHIS GLシリーズ」、デジタル孔版印刷機「RISOGRAPH MHシリーズ」、プロダクションプリンター「VALEZUS T2200」、高精細なシルクスクリーン製版機「GOCCOPRO QS2536」など、端物印刷・小ロット印刷を短納期・低コストで提供できる印刷機を紹介する。デジタル孔版印刷機リソグラフシリーズは、封筒やハガキ、レザック用紙などにも対応し、小ロット印刷に最適なシステム。高速カラープリンターオルフィスシリーズは、宛名の差し込み印刷やナンバリングなどバリアブルプリントも低コストで実現できる。 昨年10月に発売した文書の見やすさ・読みやすさを客観的かつ科学的な基準で判定するクラウドサービス「ヨミヤス」も紹介する。

デジタル印刷機
「リソグラフMHシリーズ」
「リソグラフMHシリーズ」は、高画質で2色同時プリント可能なデジタル印刷機。2本のドラムを内蔵することにより、一度の紙通しで2色プリント・単色プリントを行うことができる。
中でもリソグラフMH935Wは、独自の用紙搬送機構「両面ユニット」を備えた構造により、「両面同時プリント」と「片面2色同時プリント」「単色プリント」を実現。単色印刷機で2色プリントや両面プリントを行うより、作業効率を向上することができる。

リソグラフMHシリーズは、単色プリントも簡単に行える。1色で印象的な印刷物を作成するなら、単色カラーが最適で、黒1色のプリントよりも目にとまる印刷物になる。さらに2つの異なる色のドラムをセットすれば、2色プリントが手軽に行える。単色プリントも、第1ドラム、第2ドラムそれぞれの色を使用して簡単に行える。

生産性では、用紙搬送経路を限りなくストレートにつなぐ機構により、用紙にも機械にも負担が少なく、高速性を保ちながら安定した用紙搬送を実現している。毎分165ページの印刷エンジンを2台装備することで、両面毎分330ページの高速プリントを実現。長時間の連続出力でもスピードを落とすことなく稼動する。

また、4,000枚対応の給紙ユニットを縦に2段装備し、省スペース設計で最大8,000枚の積載が可能。大量出力時の用紙補給の手間を軽減する。プリントしながら切り替えて給紙ができるため、機械を止めることなく用紙の補給ができる。加えて満載になった片側のユニットから用紙を取り出して台車で運搬するなど、継続的に出力用紙を後処理へ移行できる。

「VALEZUS T2200」には、油性インクジェットを採用。用紙搬送経路の各所に配置したセンサーが搬送状況を監視し、インク吐出タイミングを最適に自動調整することで高い印字精度を実現する。
耐光性、耐水性に優れ、色褪せや水滴によるにじみに強い油性顔料インクを独自に開発。高速印字に適しRISO独自の油性顔料インクは、速乾性に優れ、高速プリントでも用紙が汚れたり、波打ったりすることが少なく、従来のインクジェットでは難しかった高速両面プリントを実現する。安定した用紙搬送により、後処理加工への移行もスムーズに行う。プリントしながらインラインで検品検査が可能。業務に応じた検出装置を使用し、従来の検品作業工数の削減、ヤレ削減によるコストダウンに加え、顧客からの信頼度向上にも寄与する。
なお、導入企業のネットワークから接続する機器はコントローラーのみで、コントローラーから専用ネットワークでデータを送信するためセキュリティー面も安心して活用できる。

高精細なシルクスクリーン製版機
「GOCCOPRO QS2536」

デジタルスクリーン製版機「GOCCOPROQS2536」は、従来の乳剤製版に比べて、製版プロセスを大幅に削減でき、暗室や洗い場などの設備も不要なプロフェッショナルモデルのデジタルスクリーン製版機。Tシャツ用自動印刷機に対応し、635mm×914mmの大判枠が使用できる。高精度・高画質のプロフェッショナルモデル。多版刷りの位置合わせも正確で、穿孔密度1,200dpiで高解像度の諧調表演も美しく再現する。

露光・乾燥などの工程がなく、プリンター感覚でスピーディーに製版できる。製版コストも安く、外注費用を削減でき、小ロット印刷にも最適なシステム。パソコンのデータを直接製版するので、特殊なスキルも不要。乳剤を使用しないため、洗浄工程がなく、排水を生じない。