【page2020】GTB 品質検査ソリューション~デジタル印刷向けを参考出品
ジーティービーはpage2020に、検査を軸にした品質管理ソリューションを出展し、品質管理の不備によるミス・ロスの削減を提案する。
今回ブースでは非接触スキャナー入力印刷物検査機『CorrectEye SIS』をはじめ、印刷物検査・検版シリーズ『Hallmarker』の最新バージョン、無処理版運用ワークフロー、画像比較検査ソフトのライト版『Hallmarker Elements』を提案する。参考出品のデジタル印刷向けのスキャナー・検査装置一体型のオフライン検査パック『RIGHPASS』も注目製品の一つ。
『CorrectEye SIS』は1台で複数印刷機の印刷物とRIP後データの比較検査を行う検査機。印刷現場での印刷の刷り出し検査をサポートし、不良品の発生を未然に防ぐとともに、検査作業の標準化とオペレータの負担軽減を実現する。まず不良が存在しないRIPデータを元に〝刷り出し印刷物〟を検査。全く不良のないマスター印刷物を生み出し、次の「抜き取り検査」も保証する。検査結果は自動的に保存され、社内で共有・確認し、全ての検査をトレース可能にする。RIPデータに限らず、OK刷り出し印刷物と抜き取り印刷物の比較検査、同じ紙面上の1面をマスターとして残りの面と検査することもできる。
スキャナーは非接触式なので、印刷直後の紙面でも連続して素早く読み取る。強く折られてしまった印刷物も『強力吸着システム』により、広げて台に置くだけで、歪みなく平らにスキャンされる。
検査解像度は300dpiと600dpiから選択。入力サイズは約四六全判(1,350mm×880mm)。TIFF、PDFファイルにも対応する。検査結果はフリーソフトHallmark Viewerで簡単に確認・共有・管理できる。
『Hallmarker』は本紙、校了紙、デジタルデータ、刷版プルーフ用紙など検査対象の組み合わせを選ばない検査ツール。カンプとデジタルデータでの入稿チェックや、単ページや見開きのプリントと面付け後の検査、デジタルデータやプルーフと印刷本紙との刷り出し検査などあらゆる工程や目的での検査が可能となっている。
最新版のVer5.1では、ホットフォルダーツール(HallmarkCenter/Ken2Pa!)がVer5に進化したほか、PDFをサポートし、Adobe純正ライブラリで画像検査が可能となった。また、Macユーザーでもブラウザで検査結果ブリンク表示。印刷文字太りによる過検知を減らす独自アルゴリズムも搭載した。機能を絞ったエントリー版の『HallmarkerElements』はブランドオーナーやデザイナーを対象としたもので、導入コストを抑えたサブスクリプションモデルとして今春からの提供を予定している。
導入が進んでいる無処理版のソリューション『無処理版運用ワークフロー』は『Digital Plate Checker』、『Alumiru』、『CorrectEye SIS』で構成。『Digital Plate Checker』はプリントすることなく、モニターで版面確認が可能なソフトウェア。出力用紙やプリント時間、作業スペースのムダをなくすことができる。『Alumiru』は無処理版の余白にバーコードを描画。CTPシステムから出力後にバーコードを撮影。バーコードのコントラストが低くても同社の画像処理技術を活用してバーコードを読み取る。読み取ったデータを元に、CTPシステムの排出部にインクジェットヘッドなどを取り付けて、版の情報を印字。アルミルの情報で正確に刷版をセッティングした後は『CorrectEye SIS』でキズや汚れを確認する。
参考出品の『RIGHTPASS』はデジタル印刷の品質検査装置。1つの注文を登録すると、プリンター、スキャナーが連動し、「印刷~検査~差し替え~出荷」までの工程が一本の道筋として一ヵ所で管理され、多くの注文を抱える現場でもモニターを見るだけで迷いなく工程を進めていくことが可能になる。
検査対象は一色抜け、汚れ、欠け、抜け、マージン境界擦れ。部数が多い印刷物やページごとに内容が異なる多ページ印刷物でも不良が発見されたページのみを『RIGHTPASS』から簡単に再印刷、現場のオペレータはページ番号を意識する必要なく、差し替えや抜き取りを一瞬で終えることができる。
このほかブースではオートギャンギングソリューション『WSP Smart Planner』も出展する。