【IGAS2018レポート】新星コーポレィション 凹凸によるリアル感演出、2.5Dプリントシステムに注目
新星コーポレィションはIGAS2018で、1枚のシートからイメージ通りの素材感を造形する
CASIO2.5Dプリントシステム『Mofrel』を出展し、注目を集めた。
『Mofrel』は、特殊なシートから木、布、石、革などの素材が持つ精細な凹凸・色合いや、ステッチ、エンボスなど加工による形状を表現するもの。A4シートであれば約5~9分で盛上げから印刷まで完了し、擬似的な木目や布等の表現で使われるUVインクジェットプリンタよりも速い。金型も不要で、製品サンプル作成の時間とコストを削減する。
データ作成は、Photoshopのプラグイン『モフレルユーティリティ』を使用。盛上げ用のデータを作成し、画面上での仕上がりを確認することができる。
会場では木、布、石、革のほかに、畳や家電をはじめ幅広く使われているメンブレンスイッチの表面シートなどのサンプルを用意。同社の長嶺英生社長は「実際に見て、手に取って頂ければ面白さが分かると思う。製品のサンプル用途がメインだが、POPやディスプレイ用途も考えられる。来場者の方にインスピレーションを持って頂き、新しいビジネスのヒントになればと考え、出展した」と述べている。