【IGAS2018レポート】ミューラー・マルティニ 異なるサイズを連続製本、“フィニッシング4.0”を実機で披露
ミューラー・マルティニ ジャパンは“フィニッシング4.0”を掲げ、IGAS2018で
多品種・小ロットやデジタル印刷に対応した製本ソリューションを出展した。
ブースでは極小ロット対応無線綴じ機「バレオ」、全自動中綴じ機「プリメーラMC」、全自動型替三方断裁機「インフィニトリム」、製本ワークフロー「コネックス4.0ワークフロー」を出展。連日、ブース内のツアーを実施し、実演を通して1冊からでも製本できる“ブックオブワン”の生産工程などを披露した。
ツアーではバレオで機械入口のコンベア上で読み込まれたバーコードで必要箇所を1冊毎にプリセット。320×240㎜・8㎜厚、297×210・16㎜厚、250×170㎜・8㎜厚、210×148㎜・4㎜厚の4種類の製本を連続で製本した。
トリマーやフィーダーが単独モータで制御され同時に調整を可能としたPrimeraMC中綴じ機の実演では角背の中綴じ製本を紹介。機械を動かすことなくフィーダーを調整するイージーオペレーションを見せた。
日本発出展となるインフィニトリムでは入口コンベア上で表紙のバーコードを読み取り、それによって断裁位置、束厚をセットし、バレオで製本した本を断裁。従来の三方断裁機と違い、天→小口→地の順に天地を別々に断裁する構造を説明したほか、デジタル印刷機+無線綴じ機+三方断裁機までのシームレスな加工を提案した。
ツアーではデジタルワークフローのコントロールソフト『コネックスインフォ4.0』のコーナーに案内。KPI(重要業績評価指標)を分析・表示し、機械稼動率や停止要因分析を実現するダッシュボード機能と産現場にある製本機のステータス(現状)を一覧表示するオーバービュー機能を説明した。とくに各機械から稼動状況などをJMF(ジョブ・メッセージング・フォーマット)ファイルとして受け取り、生産工程の可視化を提案した。