【drupa2016】ザイコン 液体トナー方式のTrillium Oneはミヤコシとの共同プロジェクト

前回のdrupaではベールに包まれていたTrillium
前回のdrupaではベールに包まれていたTrillium(drupa2012Xeikonブース)

drupa2016でザイコンが発表する液体トナー方式のデジタル印刷機「Trillium One」は日本の印刷機メーカーであるミヤコシとの共同プロジェクトで開発された。ミヤコシの印刷機の機構開発、ザイコンのデジタル印刷、高速エレクトロニクス、高精細LED技術、ワークフロー、トナーの技術の強みを活かしている。

ザイコンが独自に開発した液体トナーTonnikは、脱墨プロセスでの環境への配慮や経済性というドライトナーの長所を全て含んでいる。また、1200 dpiのプリントヘッドと、ザイコン技術による高粘着性液体トナーに用いられている2ミクロン未満の超微粒子により高画質が可能となった。Tonnikはより高く環境を意識した印刷に対応する非蒸発型キャリアを含んでおり、さらにキャリアリキッドの大部分のリサイクルも可能になっている。また、生体由来のキャリアリキッドは新技術の環境持続性(サステナビリティー)も有している。 脱墨工業国際協会(INGEDE)でのテストでは、Trillium pressでの印刷物が完全なる脱墨が可能であることが証明されている。

さらに、最初の 5ミクロンの現像ギャップは、トナー粒子が容易に一つのローラーから他のローラーに極めて正確に転写され、さらに印刷プロセスを通じた基材の進歩により高速に転写される。この技術は見当や印刷品質を向上させ、安定した高精細向上をも創出している。

初号機出荷は、2017年第二四半期の予定。

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