【静岡市駿河区】アイ・エヌ・エー 破産手続き開始決定受ける

静岡県静岡市駿河区の アイ・エヌ・エー株式会社 は、10月1日、静岡地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は約8億3,000万円の見込み。
同社は、1990年に設立した印刷加工業者。ATM用紙・レジロール・FAX用紙などプリンター用ロール紙の印刷・切断加工を主力に、ハンディーターミナルの外装用ソフトケースなどサプライ商品の販売も手がけていた。大阪・愛知・東京にも拠点を設けて商圏を全国に広げていた。しかし、金融機関の統廃合や支店統合によりATM設置台数が減少し、FAX用紙需要も低下。ペーパーレス化も進んだことから拠点を閉鎖しながら業容は縮小傾向を辿っており、売上高も落ち込み、大幅な債務超過に陥っていた。設備投資負担や拠点開設資金なども重荷となるなか、金融債務をリスケジュールしながら資金を繰り回していたものの、主力得意先からの受注回復の見通しが立たなくなり、事業を停止し、事後処理を弁護士に一任していた。 

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