【秋田県湯沢市】奥山印刷所 破産手続き開始決定

株式会社奥山印刷所(秋田県湯沢市吹張)は、3月11日に秋田地裁横手支部より破産手続き開始決定を受けた。同社は、1916年(大正5年)創業、49年(昭和24年)9月に法人改組された印刷業者。100年を超える業歴を数える老舗で、各種帳票やパンフレッット、ラベル、ポスター、カレンダー、名刺などの一般印刷物を主体にチラシ大の広告紙「Town情報」の発行も手がけていた。地元湯沢市および周辺町村を主な営業エリアとして、スーパーマーケットや酒類メーカー、ホテルなどを主たる得意先に、2006年9月期には年売上高約1億円を計上していた。

 しかし、パソコンとプリンターの普及により各種印刷物が減少、また同業者との競合などから近年の売り上げはジリ貧の状況が続いていたほか、収益面でも厳しい状況を余儀なくされていた。徐々に従業員を減少し規模を縮小して営業を継続していたものの、業況回復には至らず、2024年9月には事業を停止していた。負債は約3000万円。

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