【福井県鯖江市・斎藤印刷】破産手続き開始決定受ける(続報)
福井県鯖江市の 株式会社斎藤印刷 は、10月27日に福井地裁へ自己破産を申請し、11月30日に破産手続き開始決定を受けた。負債は約1億3,900万円。
同社は、1924年に創業した印刷業者。老舗印刷業者として、地元自治体や県、大学などの官公庁に営業基盤を形成し、ポスターやチラシ等の商業印刷を主体に冊子、帳票印刷などを手がけていた。しかし、主力得意先の被合併で取引がなくなり、デジタル化の進展などで印刷需要が減退。同業他社との競合激化もあって受注の減少に歯止めがかからず、売上高が低下。印刷機導入などで借入金が膨らんでいたうえ、採算性の低迷から厳しい資金繰りが続いていたなか、取引先の開拓に努めたほか、金融機関からの支援などで凌いできたが、支え切れず事業の継続を断念し事業停止に至った。