【熊本/大分】有明印刷など2社 自己破産を申請(続報、新型コロナウイルス関連倒産)

熊本県玉名市の 株式会社有明印刷 は、8月18日、熊本地裁玉名支部へ自己破産を申請し、関係会社の株式会社パルス(大分県大分市)は、同日大分地裁へ自己破産を申請した。負債は、株式会社有明印刷が約2億1900万円、株式会社パルスが約7600万円で、2社合計で約2億9500万円。
株式会社有明印刷は、1961年4月創業、印刷業者。関係会社が発刊するタウン誌「月刊ぷらざ大分」の印刷を主体に、海苔や薬品ケースなどのパッケージや販促用チラシなどの総合印刷業を行っていた。2016年に熊本地震の発生で本店事務所および印刷機が被災し熊本地震融資を充当。一方、広告が紙媒体からデジタルへ移行するなかで受注が減少推移にあったほか、新型コロナウイルス感染拡大の影響で広告宣伝費を抑制する企業が増加し売上高はダウン。売り上げの減少に伴い資金繰りが悪化し、コロナ融資を利用するとともに、2023年5月には大分市内の社有ビルを売却して負債の圧縮を図った。しかし、その後も業況が改善されず事業継続を断念し、8月4日に事業を停止していた。
株式会社パルスは、1989年に設立。設立当初は大分市のタウン情報誌「月刊ぷらざ大分」を発刊。2020年12月にタウン情報誌の発刊事業を第三者に譲渡して以降、本格的に事業を行っていなかったとみられ、株式会社有明印刷に連鎖した。

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