【東京都豊島区】東京スガキ印刷 破産手続き開始決定受ける
東京都豊島区の 東京スガキ印刷株式会社 は、4月4日、東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約184名に対し約17億700万円。(債権届け出期間は5月2日まで)
同社は、1959年に設立した印刷業者。カタログ・パンフレットなどの商業印刷のほか、包装資材、商品ディスプレイなどの印刷・加工、書籍印刷も行っていた。企画からデザイン、ディスプレイ組立、配送に至るまで一貫して請け負い、自販機向け受注や展示会への出展効果で新規獲得が増加するなど売上高を伸ばしていた。しかし近年は、コロナ禍の影響で飲食店向けのチラシ印刷の受注が減少し、デジタル媒体への移行もあり業容は縮小傾向にあったほか、書籍関連の受注も減少していた。グループ会社からの資金支援などで体制を維持していたが、2024年に大口の不良債権が相次いで発生。資金繰りがひっ迫するなか、事業スポンサーの探索や資金支援候補先との交渉が不調に終わり、決済のメドが立たなくなり事業継続を断念した。