【山形県新庄市】新和製作所 事業停止、自己破産申請へ(新型コロナウイルス関連倒産)

山形県新庄市の 新和製作所有限会社 は、2024年10月1日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。負債は2024年5月期末時点で約1億7,000万円だが、変動している可能性もある。
同社は、1986年に創業し、プラスチック部品へのシルクスクリーン印刷・塗装やパイル静電植毛、サンドブラストなどの加工を行っていた。主力の静電植毛の技術が評価され、地元金融機関主催の産業賞での受賞もあった。その後、事業規模拡大のため中古工場を購入し、2013年に本店を現所へ移転した。しかし、移転直後から、静電植毛を行う部品の需要が減退し、売り上げが減少。近時は主力事業をシルクスクリーン印刷などに移行したが、減収と設備投資負担から採算性が悪化し、さらに新型コロナの影響で売上高が減少。2024年5月期に回復もみせたが黒字化に至らず、設備資金やコロナ融資などで金融負担が売上高を上回り、借入金返済の見通しが立たなくなり事業の継続を断念した。

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