【山形県新庄市】佐藤商会 破産手続き開始決定受ける(新型コロナウイルス関連倒産)

山形県新庄市の 株式会社佐藤商会 は、7月20日、山形地裁新庄支部より破産手続き開始決定を受けた。負債は約1億6000万円。
同社は1949年に創業し、1991年にカレンダー印刷業の 株式会社佐藤商会の事業を引き継いだ。カレンダー印刷を主体に、タオルへの文字印刷、イベント用の団扇印刷のほか学童向けの学習帳など文具卸も行っていた。1995年には、新庄中核工業団地の工場を取得して本店を移転し、設備拡充していた。しかし、過大な敷地と床面積がある工場取得により借入過多の状況となり、採算性の乏しい運営を余儀なくされていた。敷地の余剰分を逐次売却して金融債務を減少させていたが、カレンダー印刷が一般の印刷業者や写真店でも可能となり競合が激化。売り上げが減少して採算性の改善が進まないなか、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、印刷需要がさらに落ち込んだ。
この間、取引先から出資や金融支援、人員派遣などを得て経営再建を進めていたが、業況の改善が進まなかったことから事業を取引先に譲渡し、同社は2023年1月末までに事業を停止。7月13日に自己破産を申請していた。

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