【大阪市城東区】伸和印刷 破産手続き開始決定受ける(新型コロナウイルス関連倒産)

大阪市城東区の 伸和印刷株式会社 は、10月9日、大阪地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約50名に対し約3億6,000万円。
同社は、1957年に創業した印刷業者。UV印刷を用いてポスターやカタログなどの美術印刷を手がけており、一般紙だけでなく、ユポ紙やタック紙、アルミ圧着紙をはじめとする特殊紙にも対応することで大手から中堅の印刷業者を顧客に抱えていた。しかし、広告媒体の変化から業容は縮小傾向となり、収益性も不安定な状態にあった。保有していた収益物件を売却することで有利子負債の圧縮に努めたものの資金繰りは改善せず、金融機関に返済のリスケジュールを要請。2020年以降、新型コロナの影響で媒体利用がさらに減少し、受注が減少した。年商も落ち込み、営業段階からの赤字が恒常化。資材や電気代の高騰が収益を圧迫するなど業況は改善せず、2024年5月31日で事業を停止し、8月14日に自己破産を申請していた。

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