【埼玉県川口市】明和ベンディクス 破産手続き開始決定受ける

埼玉県川口市の 明和ベンディクス株式会社 は、1月10日、さいたま地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約95名に対し約12億900万円。
同社は、1972年に創業した印刷業者。大手飲料メーカーからの自動販売機用見本缶の印刷を中心に、自動販売機部品の販売も手がけていたほか、加飾印刷による雑貨や各種ステッカー・シール、3D広告ディスプレーの印刷も行っていた。印刷面の耐光性に優れた見本缶の製造が大手飲料メーカーに採用されるなどしていた。しかし、自動販売機の設置台数が弱含みにあったほか、液晶タッチパネル式の台頭で苦戦を強いられ、年売上高が落ち込んでいた。また欠損計上が散見され、年商を超える借入金も負担となり厳しい運営を余儀なくされ、債務超過の状況が続いていた。主力である見本缶印刷の落ち込みをカバーすべく、自動販売機部品の販売、各種印刷事業を強化したが奏功せず、資材価格の高騰もあって収益性の改善も見込めないことから、2024年1月9日に事業を停止していた。

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