【佐賀県鹿島市】松浦印刷 事業停止、自己破産申請へ

佐賀県鹿島市の 松浦印刷株式会社 は、9月17日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。負債は2023年12月期末時点で約2億2,700万円。
同社は、1961年に創業した印刷業者。当地や福岡市、佐世保市の企業向けにパンフレットやポスターなどの商業印刷や冊子印刷・製本を手がけており、2007年には他社に先行して多色印刷機を導入するなどしていた。その後、同業者との競合が激しくなり、減収傾向で推移。設備投資負担が重荷となり、大幅な赤字を計上して債務超過に陥るなか、2010年3月から中小企業再生支援協議会(現・中小企業活性化協議会)や金融機関から支援を受けていた。近年は自社ホームページを通じて商業印刷を受注。販促商品やノベルティの企画・製作およびホームページ制作も手がけていたが、コロナ禍で年売上高が落ち込んでいた。2023年12月期に売上高の改善もみせたが、金融債務が重荷となり、赤字が続き、先行きの見通しが立たないことから事業の継続を断念した。

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