【仙台市宮城野区】北都レスター 破産手続き開始決定受ける

宮城県仙台市宮城野区の 北都レスター株式会社 は、8月19日、仙台地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。負債は約12億2,900万円(一般債権を除く)。
同社は、1980年に印刷業者の仙台営業所を分社化する形で設立された印刷業者。帳票類や伝票印刷に加え、会社案内やパンフレット、チラシなどの商業印刷のオフセット印刷を手がけていた。2011年の東日本大震災で本社工場が被災し、同年9月に移転。埼玉や神奈川にも営業所を構え、関東地方に向けて主に事業展開して売上を上げていた。しかし、デジタル媒体への移行が急速に進み、減少基調で推移するなか、コロナ禍も重なったことで2022年4月期の売上高が伸びずにいた。また近時は紙類やインク類など資材高の影響により収益性が大きく悪化。隣県へ販路を構築したことで売上高の回復も見せたが、経費がかさみ大幅な赤字を計上。加えて2024年4月に前代表が死去。収益性の改善を図ったが、従前からの借入金負担が重く、資金繰りが限界に達し、事業の継続を断念した。

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