「2018 Japan IT Week 春」始まる AIやIoT活用の新ビジネス並ぶ
「2018 Japan IT Week 春」が、5月9日から11日まで、東京・有明の東京ビッグサイトで開催している。会場では、IoT関連技術やビジネスに関するソリューションを提案する13のイベントが同時開催され、ソフトウエアアプリの開発から、データ活用や業務の効率化、デジタルマーケティング、データストレージ関連サービスや情報セキュリティ対策に至るまで、IoTに関連する様々な仕組みやビジネスの情報が発信されている。
なお、13のイベント内容は、東ホールでは通販ソリューション展、AI・業務自動化展、ソフトウエア&アプリ開発展、モバイル活用展、Web&デジタルマーケティングEXPO、店舗ITソリューション展、ビッグデータ活用展、データストレージEXPO、クラウドコンピューティングEXPO、情報セキュリティEXPO、データセンター展が、西ホールではIoT/M2M展、組込みシステム開発技術展が開催されている。
印刷会社および関連企業も出展。モバイル活用展に出店している大阪のコトブキ企画は、デジタルブック作成システム「meclib」を提案。デジタルブックを作成するシステムとして様々な企業に採用されているが、最近では膨大なページ数のマニュアルなどでの活用が活発になってきており、検索性や柔軟な活用性が評価されているという。
通販ソリューション展には、神奈川のガリバーが出展。販促ツールとしてのDMではサンプルの封入や仕掛けを加えることでの開封率アップだけでなく、新しいDM活用の価値として、QRコードを活用したマーケティング手法なども提案した。
モリサワも出展しており、カタログや社内文書をデジタル化する仕組みとして「MC Catalog+」を提案。加えて、ビジネス文書を読みやすくするユニバーサルデザインフォントも紹介し、具体的な活用を紹介した。
凸版印刷の電子チラシShufoo!をはじめ、SATORI、zero to one、チーターデジタル、PLAN-B、ブレインパッド、ブログウォッチャーの6社合同で出展していたのがトレジャーデータのブース。なおトレジャーデータは、最適なコミュニケーションを最適なタイミングで実行するための基盤としてのカスタマーデータプラットフォームを提供している企業。今回ブースでは、合同出展した企業の技術とサービスを融合させて、デジタルマーケティングの学習教材や主婦向けデジタルマーケティングなどが紹介された。
その他にも、IoT技術やデジタル化により業務の改善あるいはルーチンワークを解消するためのツール、書類を簡単にデータ化して管理する仕組み、テレワークを簡単・安全に実現するシステム、標的型攻撃・不正侵入・情報漏えいなどあらゆるセキュリティリスクを解決するシステム、肥大化するストレージの増設を解決する製品など、多種多様な提案が並んだ。
例えば、AIで設計書作成ができる「ソフトウエア画像認識AI」で人を集めていたシステムインテグレーターのブース、アライズイノベーションの書類等の文字を人工知能で文字認識してデータ化する「AIRead」など、AIを活用した効率化やビジネスの向上についての提案も多く見られた。あるいは、インターネット行動ログ分析を行うヴァリューズが提案していた「eMark+」は、競合先のWebサイトのアクセス解析もできるサービスで、Web活用をさらに進化させるツールとして紹介されていた。
Amazonもマーケティングサービスとして、Amazonスポンサープロダクト広告を紹介。Amazonで集客を強化する効果的な方法として、顧客の導線上に広告を表示し、売上の最大化につなげるツールとして提案した。