高橋書店 手帳に関する意識調査結果「手帳白書2023」、コロナ禍で煩雑になったスケジュール管理
手帳や生活実用書、児童書などを発行している株式会社高橋書店では、全国の10~60代の1,000人を対象にした手帳に関する意識調査を実施し、「手帳白書2023~暮らしと手帳のすゝめ~」を作成した。
それによると、2022年の手帳メインユーザーのうち、スマートフォンアプリなどと併用する人は93%に上り、スケジュール管理については「過去のスケジュールを振り返りたい」という人は56.6%いた。また手帳を使うことをやめてしまう理由は「空欄が目立つ状態が続いてしまった」が半数以上を占めており、手帳ユーザーに聞いた手帳を続けるコツについては「いつでも書き込めるように持ち歩くこと」が57.4%だった。
また手帳ユーザーはその他ユーザーに比べて、スケジュール管理のトラブルが14%も少ないという実態も明らかになっており、デジタルデバイスにおいては「予定を詰め込まれる」「他の通知に紛れて重要な通知を見逃す」といったテレワーク時代の実情も見えてきた。
手帳のスケジュール管理のメリットについて80.4%が「日々のタスクの整理がしやすい」と回答しえおり、手帳の習慣化が効率化の鍵であるともしている。
手帳の使い方の変化
手帳をメインに使うユーザーのうち、スマートフォンアプリやPCツールなど、その他のスケジュール管理ツールも併用している人は93%という結果になった。
併用する理由は、「手帳とアプリそれぞれに利点があるから」と回答した人が62.9%で最も多く、次いで「公私の予定を分けたい」という理由も34.2%となりました。書き込む予定の種類や、シーンによって使い分けが行われていることが分かった。
テレワーク×リアルのハイブリッド環境での手帳の使い方
時間の使い方でトラブルを感じている人へ、コロナ禍前後を比べて「予定のダブルブッキングが増えたか」を聞くと、手帳ユーザーは61.4%、その他ユーザーは75.4%で手帳ユーザーが14%少ない結果だった。
テレワークでデジタル上でのやり取りが増えたことで「予定を詰め込まれる」などの弊害が生まれている中、手帳ユーザーは他ユーザーに比べトラブルを回避できていることがわかる。
旅の思い出と手帳
「過去の旅を思い出すことがあるか」という質問では、旅に手帳を持っていかない人の72.9 %が「あてはまる・どちらかといえばあてはまる」と答えたのに対し、持っていく人では同様に答えた人は93.1%となった。その差は20.2%になり、旅に手帳を持っていくことで、振り返りの機会が多くなることがわる。
さらに、「複数人で行った旅行でも、自分だけの特別な思い出があるか?」に対しては、「あてはまる・どちらかといえばあてはまる」と答えた人は、旅に手帳を持っていく人で69.9%、持っていかない人で42.6%と1.6倍以上の割合になった。旅に手帳を持っていく人のほうが、自分だけの特別な思い出を作ることができていることが明らかになった。
旅行が増えることが予想される2023年は、旅に手帳を持っていくことが特別な思い出作りの鍵になるかもしれない。