(一社)日本印刷産業連合会(北島義斉会長)は10月19日、東京都品川区のDNP五反田ビルで2022GP環境大賞等表彰式を開催し、ＧＰ環境大賞ゴールドプライズを受賞した東京都をはじめ、各賞の受賞者を表彰した。ゴールドプライズは、過去３回GP環境大賞を受賞した企業・団体に贈られる。

　表彰式の冒頭、北島会長は「GP認定制度は、2001年に前身となる日印産連『印刷サービス』グリーン基準を制定し、2006年に同基準を達成した印刷工場・製品・資機材を証明・認定する同制度を開始してから16年を迎え、認定工場は全国で439工場となった。GP認定制度の基準は、近年、社会の共通目標となっているSDGsの各ゴールとターゲットにも連動する。顧客企業からのGP認定工場への印刷発注は、サプライチェーンを通じたSDGsの達成に寄与するものと確信している。日印産連では、こうした取り組みによって地球環境保全をさらに推進していく」と挨拶した。

　東京都を代表して表彰状を受け取った小池百合子都知事は「東京は環境配慮のトップランナーであるべきだと常々考えている。1,400万人の人口を擁し日本のGDPの２割を占める東京都がどのような考え方のもとに発注を行うかということは、国全体に大きな影響を与えることだと自覚し、その責任を感じながら発注してきたことが、今回の受賞につながったと大変嬉しく思う。環境負荷低減に関しては、一人ひとりが主体性を持って進めることが最も重要であり、その上で消費者、事業者、行政が連携することで大きな成果につながる。今後も地場産業である印刷産業の振興を祈念している」と謝辞を述べた。

　表彰式後には、グリーンプリンティングＰＲ大使の小山薫堂氏と写真家のハービー・山口氏によるトークショーが実施された。