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日印産連 麿秀晴氏が新会長就任、印刷業の定義・呼称を再検討

一般社団法人日本印刷産業連合会(日印産連)は6月12日、東京都千代田区のホテルニューオータニで第39回定時総会を開催し、任期満了に伴う役員改選で会長に麿秀晴氏(印刷工業会)を選任した。

 日印産連は前年度、「グランドデザイン2030」再構築プロジェクトを立ち上げた。プロジェクトでは、2030年のあるべき印刷産業の姿として、「『印刷技術』をコアに情報加工技術力・課題解決力・イノベーション力の3つのチカラを集結し、最適なコミュニケーションをデザインする産業へ生まれ変わる」と策定した。

 今年度は、前年度に策定した「グランドデザイン2030」をベースに従来の印刷を再定義し、業界内外に向けて新しい産業のイメージ構築と発信を推進する。具体的には①印刷産業の定義・呼称を再検討し業界内外に発信する「新たな産業の定義策定プロジェクト」、②労務費の適切な転嫁などを推進する「パートナーシップ推進プロジェクト」と環境施策・GP認定制度の見直しなどに取り組む「環境政策プロジェクト」、③新ビジネス創出のため表彰制度を新設する「新アワード設立検討プロジェクト」、④人材獲得のため合同採用イベントを実施する「人材獲得・育成施策検討プロジェクト」、⑤会員10団体および会員企業の情報共有を進め、データベースを構築する「情報共有プラットフォーム構築プロジェクト」に取り組む。また、これらの取り組みを経て2025年以降のアクションプランを構築していく。

 総会の後には懇親会が開催された。冒頭の挨拶で、麿新会長は「2030年のあるべき姿に向けて、着実に、スピード感を持って進めていく。喫緊の業界課題の解決に向け、新たな産業イメージの構築と業界内外への発信、事業基盤の強化に向けたパートナーシップの構築、人材獲得と育成の支援に取り組む。重責を担うことに身が引き締まる。これまで以上に会員団体・会員企業と密接な連携を図り、あらゆる叡智を集めて課題解決に取り組んでいく」と抱負を述べた。

【主な役員人事】(敬称略)
 ▽会長=麿秀晴(印刷工業会)
 ▽副会長=堆誠一郎(印刷工業会)、瀬田章弘(全日本印刷工業組合連合会)、添田秀樹(日本フォーム印刷工業連合会)
 ▽専務理事=緒方宏俊(専従)
 ▽常務理事=高橋淳一(専従・新任)、飯島由紀(専従)

会長に就任した麿秀晴氏
総会会場のホテルニューオータニ
会長を退任する北島会長へ花束が贈られた

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