富士フイルムビジネスイノベーション サステナビリティ調査で「ゴールド」評価を獲得 「環境」と「持続可能な資材調達」が高く評価され世界180カ国以上13万社を超える企業の上位5%に

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は、国際的な評価機関仏EcoVadis社によるサステナビリティ調査で上位5%に与えられる「ゴールド」評価を獲得した。
EcoVadisは、世界180カ国以上、220業種13万社を超える企業を対象に、「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な調達」の4分野においてESGの方針や取り組みを評価している。今回、富士フイルムビジネスイノベーションは「環境」と「持続可能な資材調達」の2分野で高い評価を受けた。

■「環境」おける評価
「環境」分野では、気候変動対応・資源循環の取り組みや製品の環境性能、環境対応に関する外部認証などが高く評価された。同社では、商品を通じて「気候変動対応」と「資源循環の促進」に向けて技術開発と資源循環に取り組んでいる。例を挙げると、気候変動対応への取り組みの一環として、従来のトナーと比べ約30~35℃低い温度での定着を実現するSuper EA-Ecoトナーを開発。これにより商品の省エネルギー性能の向上を図った。また、資源循環促進の一環として新造機同等の品質・信頼性を保証した再生機を2010年から製造。2024年5月には、さらなる新規資源投入の抑制に向け、新規資源投入率を2030年度までに60%以下にする目標を制定。今後も、再生機の製造およびトナーカートリッジ・廃トナーボトルのリユース、再生プラスチックをはじめとする再生材の活用により資源循環の取り組みを加速することによって気候変動対応と資源循環の促進を強化していく。

■「持続可能な資材調達」における評価
「持続可能な資材調達」においては、グローバルサプライチェーンCSRを推進するRBAへの参画や同社が持続可能な調達に関する外部イニシアチブを支持していること、サプライヤーへの教育やリスク分析などの取り組みが評価された。国内外の重要な調達先に、毎年サステナビリティや情報セキュリティに関するセルフチェックアンケートを行っているほか、生産拠点の総務、人事、環境、安全衛生、CSR等のメンバーで構成された専門チームによる実地確認と領域ごとに改善アドバイスを行う「専門訪問診断」を実施している。今後も持続可能な調達のさらなる推進に向けて調達先との連携をさらに強化する。
また、これまでの取り組みに加えて、再生機の認知向上に向けた「Loop to New」というロゴマークを作成。再生機に込められた思い・価値を表現している。ロゴマークには、使用済みの複合機を回収し、ふたたび再生機として届け、お客様とともに次世代に向けて「資源循環の輪」を紡いでいく意味が込められており、再生機の普及拡大につなげていく。

同社は今後も、サプライチェーンにおける環境・倫理・人権などの基盤強化に取り組み、サステナブル社会の実現に向けて貢献する企業を目指していく。

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