テクノロール プライマーコーター「TEC COATER SYSTEM-50」、ローラー親水コート剤「MIZUKI-03」、次世代型給水ローラ「WERODAMP(ヴェロダンプ)-XLTなど発表
テクノロール株式会社は、枚葉プライマーコーター「TEC COATER SYSTEM-50」、ローラー親水コート剤「MIZUKI(みずき)-03」、環境対応の次世代型給水ローラ「WERODAMP(ヴェロダンプ)-XLT」の新製品を発表する。またUVゴムローラー「トラッストプロ」の新技術、「TEC自動走行ラック2.0」、グレーズ除去・色替え補助剤 「KAGAYAKI-03 (かがやき-03)」など新製品とオフセット印刷の課題を解決する機資材を展示する。
新製品A3ノビ枚葉プライマーコーター
「TEC COATER SYSTEM50」
A3ノビサイズに対応した枚葉プライマーコーター機「TEC COATER SYSTEM50」は、
デジタル印刷における前工程のプライマーコート機として、コーティングユニットと乾燥ユニットを連結。塗工・乾燥までを一貫処理する。サイズは最も普及しているA3ノビ、350×500㎜サイズに対応した。
コーター機は顧客の用途や予算に合わせた附帯装置を選択できる『アタッチメントシステム』を採用。コロナ処理、コーターユニット、IR乾燥、UV乾燥を組み合わせる。印刷前の下処理でコロナ放電を行った後にプライマーを塗布、後処理ではニスの塗布として使用できる。また厚みのある基材など塗布用途として多種多様に対応する。
小山健吾機械装置販売部部長代理は「ロールメーカーの技術を生かして高精度にプライマー液を塗工する技術が大きな特徴です。塗布は、目視から左右のダイヤルで分かりやすく表示・コントロールが出来るほか、用紙の巻き上がりを防ぎ、安定したプライマーを保証します。耐久性や使いやすさ、メンテナンスの良さ、塗布膜が安定してプライマーの処理液を適正量で供給することでトータルコストを削減します。日本製にこだわり、アフターサービスの部品を安定して供給できる体制を整えました」と開発の狙いを語る。1号機はIGAS以降に納入する。
水棒ローラー・親水コート剤「MIZUKI-03(みずき)」
水棒ローラー・親水コート「MIZUKI-03(みずき)」は印刷前やインキ絡み時に直接塗布し、回転させるだけで簡単に親水被膜を形成し、ロールへのインキ絡みを防止する。
ジェル状で強力な親水コートにより版面へ均一に水を上げる。PRTR法、有機則非該当。従来の親水処理剤同様に塗布しウエス等で擦りこむ方法で使用できる。
ケミカル開発部主任の中辻健氏は「ジェル状にすることでローラーを回転させるだけで塗布できる処理方法を開発しました。今まで洗浄後に再度親水処理剤でローラーを拭いていた作業時間を大幅に短縮します。ジェル状にすることで強力な親水皮膜がインキ絡みを防止し、安定した水上がりを実現しました」と特徴を述べる。グレーズ、インキ交換洗浄液でベストセラー製品となっている「KAGAYAKI-03」と同様に印刷環境を劇的に改善する。
環境対応の次世代型給水ローラ
「WERODAMP(ヴェロダンプ)-XLT
ドイツWESTLAND社の技術提携製品の環境対応次世代型ローラ「WERODAMP(ヴェロダンプ)-XLT」は有機溶剤の使用量VOC排出量を削減することで環境負荷を低減する。ヴェロダンプ-XLTは、最新技術により通常のゴムと同様の調整を可能とした特殊コーティング撥水性ローラ。特殊表面処理により従来ゴムの2倍以上の高寿命を達成した。膨潤、収縮が起こりにくいので日賦調整が不要となる。
自動走行ラックシステム2.0
レースレス仕様
レールレス仕様対応可能な自動走行ラック2.0をIGAS2022で発表する。NEWタイプのTEC自動走行ラックシステム2.0は土間工事不要、レールレス仕様対応可能とした。
TEC自動走行ラック2.0は同社が自社の製品ラックとして開発。通常棚に比べ約2倍の収納を実現した。柔軟軟な自由設計で敷地や荷物に合わせて段数設定ができ、強靭な安全性能(エリアセンサ、走行時間、各ラックに非常停止ボタン設置で安全確保。地震対策されている。
抜群の管理能力はタッチパネルとパソコンで入出庫が容易に行え、素早い設置工事により直感的な操作性(タッチパネルによる直感的な操作が可能で、フォークリフト操作は前進後退の身で行う。同社本社には印刷業界だけでなく物流会社や陰圧関連材料を取り扱う会社引き合いが続いており、見学対応を行っている。