千修 第13回イラストレーションコンテスト表彰式を開催
千修(東京都千代田区)が主催する「第13回千修イラストレーションコンテスト」の表彰式が、11月8日、千修・本社2階のギャラリーで開催された。
13回目を数えるイラストレーションコンテストには、全国から760点の応募があり、その中から最優秀賞を含む14点の作品が受賞した。最優秀賞を獲得したのは、新潟デザイン専門学校の福原楓さん(2年生)の作品「アイス」。
イラストレーションコンテストは、1999年に第1回目を開催し、2005年に第2回目を開催した時から、〝ロハス(健康と環境に配慮したライフスタイル)″をテーマに毎年開催している。また、単に優れた作品を表彰するだけでなく、適切な指導と「作品展」の開催、イラストレーターとして、その後の展開まで積極的にバックアップするコンテストとして運営されている。
今回の表彰されたのは、最優秀賞1点、優秀賞1点、準優秀賞2点、入選10点の作品が選ばれた。
最優秀賞を獲得した福原さんは、この作品について、夏休み中の短期間に仕上げたもので、「涼しげなアイスの作品を描きたいと思いました」とのこと。アクリル絵の具を使ったシンプルな作品となっている。
表彰式の主催者あいさつで下谷友康社長は、「ほっこりするような多くのイラストの応募があり、その中から審査するのはとても大変なことだが、一方で心地よい選考会だといつも感じている。過去の受賞者の中には、プロとしてデビューした人、弊社の印刷物づくりに携わっていただく人などもあり、今も繋がりがあることはとても嬉しい。どの作品も、心の温かさ、描きたい気持ちが表現されており、男女やプロ・アマ問わず応募があることも、このコンテストの面白いところだと思う。本日は、授賞者の方同士、あるいは審査員の先生方とも交流を図るよい機会にして頂きたい」と述べた。
審査講評で、アートディレクターの長友啓典氏は、「今回は、どれが最優秀賞になってもいいというくらい新鮮な作品が多かった」と受賞作品について振り返ると共に、「イラストレーションは“生もの”だと思う。審査会場で見たとき、今現在、数年後では、それぞれ印象が異なって見える。そう考えると、作品は成長するものだといえる一方、賞味期限もある。だからこそ、書き続けていく努力が必要であり、いろいろな作品を見ることも大切だと思う。今回の受賞を機に、自分の才能を信じて、今後も努力してもらいたい」と今後への活躍に向けてエールを贈った。
表彰式の後には、長友氏による乾杯の発声で懇親会となった。受賞作品を囲んで、主催者、審査員、授賞者らで和やかな情報交換の場となった。
なお、受賞作品については、千修のホームページでも紹介している。
千修 イラストレーションコンテスト ページhttps://www.senshu-g.co.jp/lifework/lohas