暦文協 戦前の暦の在り方を解説

挨拶する中牧会長
挨拶する中牧理事長

日本カレンダー暦文化振興協会は4月17日、東京都中央区の教文館内ウェンライトホールでミニフォーラム「明治改暦から新元号まで」を開催した。

ミニフォーラムでは、東洋大学の下村育世客員研究員、内閣府大臣官房政府広報の原宏彰室長の講演、暦文協の中牧弘允理事長を交えたトークセッションが行われた。

下村研究員は「伊勢神宮からの官暦の頒布―戦前における大量の流通を支えた制度と実態」をテーマに講演。戦前の暦の在り方や、昭和18年に500万部を誇った政府発行の暦(官暦)の制作から配布までの流れを説明した。

原室長は、「戦後の祝日法の変遷と改元」をテーマに、各祝日の定義や、法改正による変化を解説。また、西暦と比べた際の元号の持つ意味や、自身の経験から感じた改元の影響などを語った。

トークセッションは、中牧理事長が司会を務め、両氏の講演内容を深掘りする形で行われた。戦前の暦は、伊勢神宮からのお札とセットで配布されていたため、普及率が高かったという思想的な背景が語られた。

トークセッション
トークセッション

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